
神奈川県川崎市のJR川崎駅の駅ビル「アトレ川崎」で、全館のリニューアルと北側部分への増床工事が行われてきましたが、本年2月17日(土)にグランドオープンとなります。(公式)
川崎の街では2006年9月28日にJR川崎駅の西側に開業した大型ショッピングモール「ラゾーナ川崎プラザ」がかなり強力で、巨大SCがあまり好きではない管理人もここは駅前ということもありよく訪れるのですが、開業から11年以上が経過した現在でも多くの買い物客でごった返しているような状況で、周辺では土地・建物の継続問題により2015年5月末日に閉店となった老舗百貨店の「さいか屋川崎店」が一時期打撃を受けたほか、さらに川崎ルフロンの核店舗だった「丸井川崎店」が本年1月14日をもって撤退となったのも、ラゾーナ川崎の影響によるところが大きいと見て間違いありません。
また、先のアトレ川崎は2012年3月まで「川崎BE」という名称でしたが、ラゾーナ川崎が開業して以降は駅と直結という立地のわりには閑散としている印象を受けざるを得なくなっていました。
従って今回の大規模なリニューアルと増床についても、ラゾーナ川崎に対する対策という意味合いが大きかったのでしょう。
ところで、そのアトレ川崎のリニューアルオープンで、4階部分に「東急ハンズアトレ川崎店」が出店することになっています。(公式)
いっぽう、川崎の街ではすでに京急川崎駅前にある「川崎DICE」の5階で東急ハンズが営業されており、こちらが閉店となるという話は今のところ見かけません。
よっていずれもそれほど規模が大きくはないながら、川崎に2つの東急ハンズが共存することになります。
複数の東急ハンズが同じ街中でこれほど接近して営業されるというのは、おそらく全国的にも例がないことでしょう。
ちなみにラゾーナ川崎内にある「川崎ロフト」は、昨年の4月に駅側へ移転のうえ、他のロフトとは一線を画すかなり斬新な店内の店舗として生まれ変わりましたが、これはアトレ川崎へ出店する東急ハンズに対する強化だったのかもしれません。
なお、アトレの増床に伴い川崎駅の北口自由通路も整備され、アトレのグランドオープンと同じく2月17日に供用が開始されます。
これにより東西自由通路の混雑緩和が期待されるほか、京急川崎駅方面からラゾーナ川崎へのアクセスも便利になるなど、駅周辺の回遊性向上も見込まれることでしょう。